加藤:
本日は、大和不動産鑑定株式会社(以下、大和鑑定)に入社を志す方へ、現場の生の声をお届けすべく、若手社員5人に集まって頂きました。3名が実務修習生、2名は本年2019年に不動産鑑定士登録したばかりの若手鑑定士です。いろんな話を聞いてみたいと思います。

(1)自己紹介
加藤(司会):本日司会を務めます加藤です。
2005年入社、不動産鑑定士歴は10年くらいです。最初は九州支社に配属され、数年前に東京へ異動になりました。2017年から2018年まで、日本不動産鑑定士協会連合会へ出向していました。帰任してからは、研究審査部に所属し、実務修習生のサポートや審査などを担当しています。
伊藤(実務修習生):2017年12月に入社した伊藤と申します。
入社後、仕事をしながら試験勉強をし、2018年に鑑定士試験に合格して、その年から実務修習を受けています。
島田(実務修習生):島田です。
若手という言葉がちょっとこそばゆくなってしまうんですけれど、社会人歴13年目です(笑)が、社歴でいうと一番フレッシュな入社半年です。
前職では、12年間、主に原子力発電所の設計などをしていました。
百田(実務修習生):2018年4月に入社した百田です。
大学4年生のときに鑑定士試験に合格し、新卒で入社しました。
堀池(若手鑑定士):鑑定士1年生の堀池です。
鑑定士試験の合格は2015年です。その年に入社し、九州支社に配属になりました。そこで実務修習の2年コースを受講し、本年2019年に修了考査を通過し、鑑定士登録しました。その後、東京本社に異動になり、現在は鑑定・証券化部で働いています。
長浜(若手鑑定士):長浜です。
2016年10月に入社し、堀池さんと同じく実務修習を受講し、本年2019年に鑑定士登録しました。海外が好きでして、ちょうどこの収録をしている前日に、新婚旅行でトルコから帰って来ました。学生時代はロシア留学を経験し、入社してからは1ヶ月間シンガポールに出向した経験があります。

加藤:新卒や異業種からの転職組、トルコ帰りの方まで、様々なバックグラウンドをお持ちですね。

(2)不動産鑑定士を目指したきっかけ

加藤:不動産鑑定士を目指したきっかけについてお聞きします。伊藤さんからお願いします。

伊藤:私は幼い頃から建物に興味が有りまして、モデルルームを見に行ったり、新聞の折込広告に入っている住宅の平面図を見て実際の建物を想像するのが好きでした。
建築物に携わる仕事がしたいと思っていたため、大学では建築に関する学科を専攻し、土木や建築を含めた、総合的な都市工学を学びました。
その中でよりスケールの大きな街づくりに興味を抱き、大学院の方では建設工学を学びました。新卒時は建設コンサルタント会社に就職し、主に橋梁の設計を10年ほど担当しました。
公共構造物の設計を通じた街づくりを行う中で、より利用者側に立った街づくりに携わりたいと思うようになり、一念発起して街づくりの最も基礎である「不動産の評価」に関する資格である不動産鑑定士を目指すことにしました。

加藤:次に島田さんお願いします。

島田:私は、大和鑑定に入る前の12年くらい別の会社で働いていたんですけど、ある日、何か勉強しようかなと思って本屋に行きました。私には無縁ですが、この歳になると家の跡継ぎがどうだとか、相続がどうだっていう話題が友達と出るんですけど、そういうものを含めて何を勉強しようかなと思い、法律のコーナーに行きました。そこで不動産鑑定士の本を見つけ、試験内容を見たところ、経済や会計や民法と少し建築のことが書いてあって、面白いかなと思って勉強をはじめました。それで、鑑定士試験を受け、合格できました。次に、自分の市場価値を確かめてみようと思い、いろいろと下調べをして、しばらく考えた後、大和鑑定に入ることにしました。

加藤:市場価値はあったということですね。

島田:市場性減価はかなりありましたが、ぎりぎりゼロではなかったということだと思います。

加藤:伊藤さんのキレイな答えとは対象的に、なかなかヤンチャな答えですね(笑)。では百田さんお願いします。

百田:私は学生時代に就職について考えたときに、特にやりたいことが無かったので、難関資格でも勉強してみようかなと思っていろんな資格を見てみたときに、不動産鑑定士いいかもしれないって、なんとなくふんわり思って、勉強をしました。


加藤:島田さんに近い答えですね(笑)。実際、“なんとなーく”の資格選びから入る人は多いと思います。ただ、大学生から不動産鑑定士を目指す人はなかなか少ないと思いますので、業界としては貴重な存在ですね。続いて堀池さんお願いします。

堀池:鑑定士を目指した直接的なきっかけがあったわけではないのですが、伊藤さんと同じように、根底には不動産に対する興味がありました。子どもの頃から知らない街を歩いたり、建物の図面を眺めたりが好きで、新卒で入った会社はゼネコンでした。そこでの3年間は非常にやりがいがあって楽しかったですが、より専門的なスキルを身につけたい、もし何かの事情で会社を移る事があってもやっていけるような資格を持ちたいと思い、一念発起して、会社を退職して勉強に専念いたしました。

加藤:最後に長浜さんお願いします。

長浜:鑑定士を目指したきっかけは、海外不動産の専門家になりたかったからです。前職は外資系メーカーでしたが、社風は日系企業だったので、純粋に海外の仕事をしたいと思い、転職を考えました。もともとロシアに留学したこともあり、ロシアに出張で行ける仕事は何かと考えたときに「ロシア不動産」だと思いました。そこで、まず不動産の基礎から身につけたいと思い、不動産鑑定士の資格を目指しました。

加藤:受験前から海外不動産を視野に入れていたとのこと、すばらしいですね。
5人に不動産鑑定士を目指したきっかけをお話いただきました。いろんな思いを持って、不動産鑑定士の資格を目指したことがわかりました。

(3)入社前後の大和不動産鑑定のイメージ

加藤:
入社前後の大和鑑定のイメージについて、島田さんと百田さんの2人にお聞きします。大和鑑定を知った経緯、入社前のイメージ、入社して実際どうだったかについて、お話しいただきたいと思います。

島田:大和鑑定を知ったのは、鑑定士試験を受けた後です。試験会場で配っていたビラに大和鑑定の名前が書いてあって、「そういう会社があるんだ」と知りました。
そこに、個別でお話する機会を設けますと書いてあったので、いい機会だから話を聞いてみようと思い、連絡しました。
会社っぽくないアットホームな雰囲気の会社だなと。ホームページに大阪の会社と書いてあるのを見て、私が大阪に愛着があるため、親近感がわき、入社を決めました。
入社後の印象も、入社前とほぼ同じです。フレンドリーで、上下もあまり無く、気楽な感じでやれています。

加藤:大和鑑定は鑑定業界では大手の方ですが、一般的な知名度は低いと思います。島田さんの話のように、試験会場のビラや資格予備校の情報をきっかけに知る方は多いのではないか思います。入社前後のイメージをざっくばらんにお話しいただきましたけども、仕事はやりやすく、自分の裁量で進められるという印象をお持ちだとの話を伺いました。
では、次に百田さん、お願いします。

百田:大和鑑定は、予備校の知り合いから教えてもらいました。鑑定士試験が終わったあと、鑑定会社3社の説明を1日でやる説明会に参加しました。
その中でも、大和鑑定はすごく雰囲気が良くて明るくて、ああ、こんな雰囲気の会社なんだなって思いました。採用面接の時も、全然緊張せず和やかな雰囲気で、もう終わった瞬間「絶対受かったな」って思うくらい、すっごいふわふわしていました。いい意味で(笑)。実際入社した後も、雰囲気いいなって思ったし、仕事でわからないことがあったときも、誰に聞いても優しく教えてくれるし、仕事はやりやすいと思います。

(4)仕事の試験勉強の両立について

加藤:このテーマは、当社で仕事をしながら2018年に鑑定士試験に合格した伊藤さんに聞きたいと思います。仕事をしながらの受験は大変だったと思いますが、両立のコツを教えてください。

伊藤:私は不動産業界が初めてだったため、初めての仕事と試験勉強との両立は、確かに容易ではありませんでした。
まず、大変だったのは、当然ですが、業務に関して覚えることが増え、それによって勉強時間が減ってしまった事です。
そのため勉強時間を確保するために完全な朝方に替え、出社前の朝3時間と昼の1時間、そして夜は出来るだけ早く帰るようにし、1時間でも多く勉強するように努めました。
業務に関しても、鑑定理論が実務でどのように活かされているのかを意識して、理論的に覚えるようにしました。
この勉強時間の確保、業務の習得、モチベーションの維持が一番大変でした。
一方で、よかったと感じる点は、鑑定理論の内容を、業務を通してより深く理解することができ、答案構成に余裕ができたことです。
また、当社には試験休暇制度がありまして、一定の条件を満たせば、試験前の1ヶ月休暇をとれます。この存在も大変大きかったです。
更に、大和鑑定で働く事で将来目指す具体的な「不動産鑑定士」を想像しやすくなり、モチベーションの維持にもつながりました。
難関試験なので大変なことは本当に多かったですが、大和鑑定では様々なフィールドのプロフェッショナルが在籍しており、誰にでも質問できる風通しの良い環境が大きなメリットとなりました。

加藤:時間を確保するために苦労したと思いますが、業務がプラスに働いた面もあった、とのお話を伺いました。鑑定実務が直接試験の点数につながることはありましたか?

伊藤:最近の試験の傾向として、基準の暗記の精度を試す以外にも、「あなたはどう考えていますか?」といったアドリブが必要な問題もあります。
そういう問題には、理論だけを覚えている受験生よりも、大手鑑定機関で実務をしながら勉強している方が柔軟に対処できると思います。

(5)当社の実務修習について

加藤:次は実務修習についてです。初めに私から、当社の実務修習の取り組みを紹介します。
実務修習は、鑑定士試験に合格した後、鑑定士登録するために必要な研修です。講義、基本演習、実地演習といった課程をクリアし、最後に修了考査に合格すると鑑定士登録ができます。
中でも実地演習は、一定期間内に十数件の鑑定評価書の提出が必要で、一番大変な課程です。
当社では、実務修習生が仕事と両立しながら、効果的に実務修習に取り組めるように、社内に実務修習委員会を置き、実務修習生全員のサポート体制を敷いています。
具体的な取り組みとしては、例えば、週に1日、実務修習だけに取り組める時間を確保しています。
また、丁寧な指導ができるように、指導鑑定士と実務修習生は原則1対1のペアとしています。さらに、実地演習の課題として提出する鑑定評価書のチェック体制を充実させており、実務修習生同士のチェック、指導鑑定士のチェックに加えて、実務修習委員会の担当者によるチェックも行っています。
このような取り組みが功を奏してか、2019年の修了考査は全員が一発合格を果たしました。一方で、このような社内チェックを行うため、鑑定士協会連合会が定めた締切よりも早く課題を作らなければならず、やや厳しいといえるかもしれません。これらを踏まえ、実務修習を経験されている2人に、実務修習と仕事との両立について、話を聴いてみましょう。まず堀池さんお願いします。

堀池:実務修習は2018年から制度が変わり、私はそれ以前のいわゆる旧制度で受講しました。
2年コースを選択しており、実地演習は、2年間かけて22類型の内訳書を作成するという課題でした。
正直申し上げまして、仕事との両立はかなり大変でした。
普段の業務が終わってから取りかかるので、平日の夜や休日を利用して現地調査に行き、会社に戻って評価書の作成を行っていました。
ただ一方で、実務修習生に対するサポートが年々手厚くなってきており、指導鑑定士以外の方もチェックや助言をもらえるので、仕事との両立はしやすかったです。
普段の業務で鑑定評価書を作成しており、そこで得た知識や経験、集めたデータ、考えたことなどを実務修習にフル活用できたこともよかったと思います。

加藤:週に一度の修習の時間は確保できていましたか?

堀池:一応、毎週水曜日が実務修習デーと決まっていたのですが、業務の都合で必ずしも水曜にとれないこともありました。
ただ、その場合は別の日に振り替えて時間を確保できるように指導鑑定士や周りの鑑定士の方が配慮してくださったので、トータルでは確保できていました。

加藤:同じ質問を百田さんにもお聞きします。百田さんは現役の実務修習生で、2年コースを受講しています。

百田:週に一日、実務修習に取り組めるのは、時間的にすごく助かっています。
修習の題材を業務で担当した案件と兼ねることが多いので、実務修習のためだけに割く時間は少なくできていると思います。
課題に活かせる案件を業務で担当させてくれるのは、効率よく取り組めるし、ありがたいです。私個人的には、実務修習と仕事は両立できていると思っています。

加藤:百田さんは新制度なので、提出するのは13類型ですね。
中には実務で経験しづらい類型も含まれていますが、当社は比較的いろんな類型の依頼がありますので、題材に適した案件を優先的に取り組んでもらっているようですね。

(6)目指す不動産鑑定士像

加藤:目指す鑑定士像について、2人に聞いてみます。伊藤さんからお願いします。

伊藤:今は実務修習生なので、まずは、オフィス、レジデンス、物流施設、商業施設など、どんなアセットにも対応できるオールマイティーな基礎力を身につけたいになりたいと思います。
そして、その次の段階として、前職の建設コンサルタントで培った公共構造物の設計や構造解析の知識や経験を活かし、建築分野に強い鑑定士になっていけたらと思います。
また、長浜さんは国際派とのお話でしたが、私も前職では日本の裏側のパラグアイに設計、施工補助として赴任していたことがあり、海外不動産の評価にも携わっていけたらとも思っております。

加藤:伊藤さんは、まずは基礎力をつけながら、海外という選択肢も含めた得意分野を見つけてほしいと思います。
次は長浜さん、お願いします。長浜さんは、国際的な仕事をしたくて鑑定士を目指したとのことでしたが、現在はどうでしょうか?

長浜:自己紹介で、ロシアの不動産に詳しくなりたいと話しましたが、ロシアは日本ではニッチなマーケットなので、ビジネスという観点では優先度は低いかもしれません。
シンガポール出向中にマーケットリサーチをして思ったのは、シンガポールのみならず東南アジアすべてカバーする必要がある、ということです。
お客様はアジア進出という観点でマーケット分析されているので、特定の1カ国ではなく、全体を比較してコンサルティングやレポートできる力が必要だと思います。
その意味で、ロシアに限らず海外諸国一つでも多くカバーしたいですし、鑑定評価だけに限らないマーケットリサーチ力も高めたいと思っています。

加藤:受験当時から一貫して国際派ですね。語学も堪能ということで、今後もアジアを中心に、色んな国の不動産市場についてどんどん精通して仕事拡大して頂きたいと思います。目指す不動産鑑定士像について2人に伺いました。

(7)趣味、休日の過ごし方

加藤:プライベートについて、2人に聞いてみます。まず、島田さんからお願いします。

島田:趣味は、乗り物での移動です。バイクに乗って日本中走ったり、全国の鉄道を乗りまわったり、海外も含め飛行機で飛びまわったりすることが好きです。
鑑定士は全国の物件の問い合わせがあるので、どこの地名を言われてもある程度どんな所かわかるので、趣味が仕事にも活きているように思います。
休日は専ら子どもを公園に連れて行って、一緒に遊んで疲れて帰ってきます。仕事より子育てのほうが大変だなと実感する今日この頃です。

加藤:旅は実益も兼ねた趣味ですね。次に百田さんお願いします。

百田:私は、趣味は5歳の頃から囲碁をやっておりまして、今も細々と続けています。自称五段です。土日は大会に出たり、小学校の囲碁教室に教えに行ったりしています。来月、東京都不動産鑑定士協会の囲碁大会に出場予定で、優勝を狙っています。


加藤:百田さんには、私も囲碁の指導をしてもらっています。昨年2018年の鑑定士協会囲碁大会の結果は、百田さんは5段という高段位で出場したため、多くの置き石を置かれるというハンデを背負ったため、惜しくも準優勝でした。今年はぜひハンデを乗り越えて優勝してほしいですね。

(8)入社を志す方へメッセージ

加藤:最後に、入社を志す方へのメッセージを1人ずつ頂きましょう。

伊藤:私が不動産鑑定士を目指したのは30歳を超えていましたので、合格しても大手の就職は難しいのかなと思っていました。
しかしその時々の仕事を真面目に取り組んで、将来の希望、高い志、揺るぎない信念を持って挑戦すれば、大手に限らず、年齢がある程度超えていても、受け入れてくださる会社は多数あると思います。大和鑑定の社員は年齢層も幅広く、前職の経験も様々です。社員一人ひとりの個性を大切にして尊重してくれる社風もあります。また、受験生を支援する休暇制度や、風通しがよく質問しやすい社風もあります。
更に、働き方改革の面でも、ノー残業デーやプレミアムフライデー、振替休日の制度も備わっており、働きやすい環境が整っていると思います。前職の経験や年齢を気にされる方がいらっしゃったとしても、諦めることはなく高い志を持って挑戦して頂きたいと思います。自分の個性を発揮して夢を実現できるフィールドが、大和不動産鑑定には備わっていると思っております。

島田:鑑定士になるだけなら、試験に受かって実務修習をクリアするのが最低条件ですが、ちゃんと評価ができる鑑定士となると、しっかりした先輩鑑定士に教えてもらうのが一番早いと思います。先輩鑑定士と話すと、新たな気づきや、なるほどと思うことがたくさんあります。いい鑑定士になるには非常に良い環境だと思いますので、是非どうぞ。

百田:私も入社前に複数の鑑定会社で迷って、結果、大和鑑定に決めました。入社前は本当によかったのかと考えたんですが、結果的にここにしてよかったなってすごく思います。是非入ってほしいと思います。

堀池:当社の魅力は、人や社風だと思います。優しくて温和な方が多く、年齢や役職に拘らず、誰でもフランクに接してくれます。会社選びにあたって不安要素は多いと思いますが、社風の面では心配なさらなくて良いと思います。ちょっとでも興味を持たれた方は、ぜひ当社に挑戦していただきたいと思います。


長浜:入社前後の大和鑑定のイメージでも話がありましたが、鑑定士も実務修習生もフラットな関係性なので、裏を返せばやりたいことができる環境です。
私も国際室を入社時から志望していましたが、鑑定士登録後、早々に叶いましたし、難しい案件をやりたいと言えば、なるべく担当させてもらえる環境が整っています。ぜひ当社へお越しください。

加藤:以上、若手社員の生の声をいただきました。大和鑑定に興味のある方は、ぜひこの記事を参考にしてください。これで、座談会を終了します。ありがとうございました。